パーティでドラッグを使用した若者たちが、次々とゾンビ化していきマンションはゾンビだらけに。
麻薬捜査で踏み込んだ警官のアンディ(アンディ・ウォン)は、生存者のジェニー(ジェシカ・キャンベンジー)と共にマンションからの脱出を試みる。
1年後、残った人類は地下で生活し、独裁者により統治されていた。奴隷となったアンディとジェニーだったが、そこでは奴隷とゾンビの殺し合いが余興となっていた…
台湾のゾンビ映画。
SEXとゾンビ。もう本当にそればっかりの映画。
しょっぱなのパーティでの乱交から始まり、ラストまでSEXとゾンビの繰り返し。
当然、女性のヌードが多め。というか、映画に出てくる若い女性はみんな裸か半裸!
露出度が高いから男(ゾンビ)に襲われるんだよ?自覚あるの?
キレイな女性が多いけど、みんな似た顔だし半裸なので区別できない。
グロはきつめ。人体損壊描写がきつい。アジア人だと3割増しでグロい。前半部分にグロが集中しているのでかなりきつかった。
『ウォーキング・デッド』を参考にしたと思われるゾンビのメイクはすごい力の入り様で、そんなに短時間で腐敗したの?という疑問はさておきとてもよく出来ている。
前半はインドネシアの大ヒットアクション『ザ・レイド』を意識したと思われる展開で、たくさんの人が出てきて狭いマンションの通路でごちゃごちゃと争う。色々話も盛り込み過ぎて本当にごちゃごちゃしている。
アクションのクオリティは高い。パワードスーツを着たおじいちゃんが登場したりとギミックも豊富で楽しい。
後半は突然1年後の世界。社会は崩壊、地下で生活、独裁者が統治、奴隷とゾンビでファイト・クラブ。数行のテロップだけで、めんどくさい途中の経緯は全部すっ飛ばす潔さ。
俺は「どうしてもゾンビでファイト・クラブがやりたいんだ!」というジョー・チェン監督の情熱(?)が感じられる。それはまた次作でやりましょうとか誰も言わなかったのだろうか?
散々やりたいことをやって自己満足したのか、ラストは「大体こんなもんでいいだろ?」的な雑な終わり方。
強引だけど二部構成のおかげで印象深い作品。
SEXとゾンビ、エロとグロ。欲望に素直な映画。画面からはその欲望が溢れ出している。
ゾンビ・ファイト・クラブ(原題:屍城/Zombie Fight Club/2014年/台湾)