バート・ガンマー(マイケル・グロス)は腕利きのモンスターハンター。次の依頼はまたしても宿敵グラボイズの退治。
カメラマンのトラヴィス(ジェイミー・ケネディ)を連れてアフリカに降り立ったガンマーたち。そこで彼らを待ち受けていたのは、これまでの常識を覆す新種だった…
というストーリー。
昔テレビで見た懐かしい『トレマーズ』も知らない間になんと5作目。
1作目が1990年公開なので、なんと本作で25周年!おめでとう!
て言ってもあんまりこのシリーズ知らないんだけどね。
TVシリーズもあったということなので、なんともカルト的な人気を得たものだ。
1作目では脇役だったバート・ガンマーが、強烈な個性でいつの間にか主役の座についていた。
おまけに肩書はモンスターハンター。ただの危ないガンマニアがよく出世したものだ。
パート3以降はTVシリーズも含めて全部彼が主役。パート4に至っては舞台は西部開拓時代なのに主役で登場(バート・ガンマーの先祖という設定)って、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』みたいだな。
アフリカでは現代兵器が没収されて骨董品のような銃を使わされる。なるほど、あれは前作を見たファンのためのギミックだったのね。ちゃんと順番通りシリーズを見ておけばよかった。
映画はバート・ガンマーをいかに魅力的に見せるか、そこに多大なエネルギーが使われている。おそらく『トレマーズ』シリーズは、バート・ガンマーを見るための映画になっているのだろう。
しかしそれも納得。彼のキャラクターは頑固だが愛嬌があり憎めない。ハンティングの技術はまさにプロフェッショナルで、昔のアクションヒーロー的な魅力がある。
ダンディかと思いきや、砂漠にひとり放置された時はパンツ一丁でハジけてみたりと見ていて飽きない。すっかりファンになってしまった。
冒頭では宿敵グラボイズについて分かりやすく説明してくれるので、シリーズを見ていなくても大丈夫。
映画の展開はモンスター映画によくある感じなんだけど、明るく個性的な登場人物たちのおかげで時間いっぱい楽しめる。
真剣にモンスターとやり合っているんだけど、どこか狩りを楽しんでいるようにも見える。
ドラマはシリーズのファン向けかな?という感じ。
90年代あたりのモンスター・パニックを見ているような懐かしい気分にさせてくれる。
シリーズの魅力を再確認できたので、これを機会にちゃんと見直すのも良いかもしれない。
トレマーズ ブラッドライン(原題:Tremors 5: Bloodlines/2015年/アメリカ)