火山とゾンビとダニー・トレホ「バーニング・デッド」映画レビュー

あらすじ。
アメリカ、北カリフォルニアのシエラネバダ山脈で噴火が発生。
周辺の住民たちが避難を始める中、地元の保安官デントン(トーマス・ダウニー)は、火山に程近い家に取り残されたミンディ(モニカ・プランテ)たちロバーツ一家を救出に向かう。
しかし、山には呪いが掛けられていた。地中から続々とゾンビが現れ、一向の行く手を阻む…。

だまされたっ!!!

この映画を見た人みんな同じ気持ちになるよね?
ダニー・トレホ主演だったら、イメージ的に斧とかショットガンでゾンビをばったばったと屠る映画を想像するよね?
大体、ダニー・トレホとか語り手役のちょい役で、主演でも何でもないしゾンビとの絡みもねーじゃねーか!

火山の麓の田舎町。
ダニー・トレホが子供たちとキャンプの火を囲んで昔話。
どうやら火山は悪い精霊によって呪われているらしい。

ほどなくゾンビ登場。
住民が襲われてしまう。
で、ゾンビがせっせと食事をしていると火山が噴火、ゾンビは溶岩に飲み込まれてしまった。
と、これはどうやら昔あった出来事らしい。

ここで話が現代に戻る。
噴火直前の町から住民たちが慌ただしく避難を始めている。

頑固親父とその娘。
地質学者とその助手。
保安官とレンジャー。
裸を自撮りするカメラマン?

各々がなんだかんだして逃げ遅れていると、火山が噴火。
溶岩と噴石、ついでに“緑に光る何か”を撒き散らす。
どうやら、この“緑に光る何か”が地面に落ちると、そこからゾンビが這い出てくるシステムらしい。

永らく土の中にいたわりに意外と清潔感のあるゾンビたち。
呪いのせいか、ゾンビの血は触れると火傷してしまうくらい熱い。

観測所に残っていたレンジャーが最初の犠牲者。
火山の観測そっちのけで、自撮り女の裸に気を取られていたら噴石が直撃。
直後、自撮り女もゾンビに襲われ腹を裂かれる。

激しさを増す噴火と同時に増加するゾンビ。
犠牲者も増えてきた所で、仕上げの大規模な噴火、と同時に何故かゾンビも消えていった…

これは、ダニー・トレホが語っていた“善い精霊”が戻ってきたおかげだと思うんだけど、いかんせん唐突

この辺の話をまとめると、山に呪いをかけているのが“悪の精霊”。
その手先である山の“監視人”というのがいて、それがレンジャーだった(本人に自覚はなかった模様)
監視人がいるせいで、善い精霊が山に戻ってこれなかったということらしい。

その監視人を倒すことができる、“大いなる強さを持った者”が存在する。
その存在こそ、保安官のデントンだった(こちらも本人に自覚なし)

監視人(=レンジャー)はゾンビになって復活、デントンと対決。
デントンが監視人に勝利したことで、善い精霊が戻ってきて悪の精霊を山に封印した。
で、ついでにゾンビも封印された、と。そんな感じだと思う。

まさか仲の良かった二人が因縁のライバルだったなんて。
レンジャー、お前ただの山好きじゃなくてまさか悪の手先だったとはな!

80年代のディザスタームービーの雰囲気にゾンビを足した感じの映画。
ゾンビは全然怖くないけど、その存在意義はしっかりあった。
頑固物のくせにインターネット中毒のお父さんとか登場人物も個性的。
ストーリーは無難な感じだけど、本編時間が短いおかげで退屈しなかった。

ダニー・トレホがゾンビ相手に大暴れする映画を期待していたので肩透かしを食らったけど、割と普通に楽しめた。

バーニング・デッド(原題:The burning dead/2015年/アメリカ)

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