旬の詰め合わせ?「アリスvsモンスター・スクワッド」レビュー

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旬の『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』と『スーサイド・スクワッド』を組み合せた、アサイラム社らしい発想の映画。

アリスとワンダー・ランドの住人たちが、冥界からやってくる死神に対抗するため凶暴なモンスターたちを集めてチームを結成するという分かりやすいストーリー。
と思いきや、集められたモンスターたちはそれぞれ思惑があり話は少し複雑だった。

モンスターが暴れまくるアクション映画かと思いきやアクションは控えめ。どちらかというとストーリーに重点をおいた映画だった。

登場人物は多いが、それぞれの役割がはっきりしているので無駄に多くした感じはなかった。
映画のキーパーソンがはっきりしているので誰に着目して鑑賞したらいいのか迷わない点も良かった。

登場するキャラクターはみんな個性的で、特に魔女の迫真の演技は夢に出そうなほど気味が悪い。マッド・ハッター役がジョニー・デップの演技に寄せているのもふざけてて面白い。

死神が復活すると人類が大変なことになるので、モンスターを集めて対抗しようと行動するアリスたち。しかし残念なことに、肝心の死神の恐ろしさを観客に見せてないので、いくら登場人物たちが慌ててもいまいち緊迫感が伝わってこない

そして、全体的に窮屈に感じる。
映画の大部分がアリスのアジトで進行するため背景はほとんど同じ。
状況説明やストーリー進行がほとんど会話だけなので、同じ場所で淡々と会話をしている映画になってしまっている。さらに、ストーリーが二転三転するため、ある程度集中して会話を聞いている必要があって疲れる。そして退屈。

これが始まりっぽい終わり方をしたので続編の構想があるんだろうか?
設定やキャラは悪くなかったのでひょっとすると続編では化けるかもしれない?

見終わってから気付いたけど、アリスがモンスター・スクワッドを結成してるんだからタイトル間違ってるよね?

設定には興味を惹かれるのに中身が少し残念な安定のアサイラム映画

パッケージの女性はアリスではなく本物のアリスはミニスカートのおばさんなので注意。

アリスvsモンスター・スクワッド(原題:Sinister Squad/2016年/アメリカ)

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