「俺たちハングオーバー!史上最悪のメキシコ横断」レビュー

親友のジェイソン(T・J・ミラー)に結婚式をぶち壊されたナルド(トーマス・ミドルディッチ)は、約者を追ってメキシコへ。しかし、辿り着いたメキシコで強盗に遭ってしまう。
ジェイソンはエヴァン(アダム・パリー)を連れてナルド救出に向かうが…

たしかにタイトル通り『ハングオーバー!』っぽい。
消えた親友を探しに行く道中はトラブル続出。IDを偽造したり、車が爆発したり、腎臓を売られそうになったり、警察署を襲撃したり、麻薬の密売人に捕まったり。

この手の映画に必ずいるトラブルメーカー、ジェイソン役のT・J・ミラーがいい感じ。
『デッド・プール』でバーのマスター役だった人。
なんだろう?あの脱力した独特の雰囲気は?何もしてなくても顔だけで笑える(笑)
ジェイソンは友情を第一とする良い奴なんだけど、行動が破天荒で後先を考えない。

そのジェイソンが引き起こすトラブルに巻き込まれる真面目なサラリーマンのエヴァン。
昇進がかかった大事な会議があるタイミングでトラブルが発生するのはもうこの手のお約束。

間が抜けて運の悪いナルドは、結婚式に始まり一貫して麻薬絡みのトラブルばかり。
密売人に捕まった時のマシンガントークは秀逸。

いずれも個性的で面白いキャラクターたち。

映画『ダイ・ハード』ネタがあって、ジェイソンがエヴァンの会社に訪れた時の偽名“ジョン・マクレーン”は、ブルース・ウィリス演じるダイ・ハードの主人公の名前。エヴァンが上司に嘘の取引先としてだした“ナカトミ”は、ダイ・ハード1作目で占拠されたビルがナカトミ商事のものだから。

1日の間に起きた出来事だったので、それほど話が盛り沢山という感じではなかったけれど、頭を空にしてリラックスして見るには丁度いいボリューム。

劇中ずっと裸だったナルドの存在はあるけれど、この手の映画にしては下ネタが少ないので家族でも安心して楽しめる。ただし、エンディングの歌詞だけは要注意。

友情があってもいつも一緒が正しいとは限らない。そんな境地に至る男たちの成長物語でもある。

俺たちハングオーバー!史上最悪のメキシコ横断(原題:SEARCH PARTY/2014年/アメリカ)

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