ポール・W・S・アンダーソン版グラディエーター「ポンペイ」レビュー


Amazonプライムビデオで鑑賞。

西暦79年ポンペイ、ローマ帝国に虐殺されたケルト人の生き残りマイロ(キット・ハリントン)は、奴隷となり剣闘士となった。
マイロは豪商の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)と恋に落ちるが、カッシアはローマ帝国の元老院コルヴス(キーファー・サザーランド)から強引に結婚を迫られていた。
マイロがコルヴスによって処刑されようとした時、ヴェスヴィオ火山が噴火を始める・・・

リドリー・スコット監督『グラディエーター』+『2012』的ディザスタームービー

『グラディエーター』のストーリーに『2012』みたいな大迫力映像の災害パニックものをくっつけたような映画。

主人公が奴隷の剣闘士だったり、偉い人(元老院)に嫌われて手負いの状態で決闘させられたり、奴隷同士で団結して不利な戦況を覆したりと、どのシーンも既視感がすっごい。

火山が噴火してからは、噴石で崩れる建物、地割れに飲み込まれる人々、大津波まで起こり、阿鼻叫喚の地獄絵図。ここに相当力を入れてきたと分かる大迫力のCG映像。ここが最大の見所。

身分違いの恋や横柄な権力者による妨害などを織り交ぜたストーリーは、使い古された感じがして面白みはない。

ポンペイといえば、火山灰が街全体を覆ったおかげで保存状態の良い遺跡。発掘品などから古代ローマの文化・生活様式が分かったらしい。なので、映画から当時の生活が伝わるかな―と思って楽しみにしたけど、日常的な描写は少なくちょっとがっかり。

それでも、噴火してから街に火山灰がくるまでかなり時間があったり(火砕流は噴火末期に発生、その後一瞬で街は埋まったとされる)、大津波が襲ってきたり(津波が起きたという記録もある)など時代考証はしっかりされていると思う。

主人公が剣闘士なため、血生臭く暴力的なシーンが多く、ストーリーも復讐や政治的圧力などドロドロとしていて爽やかさは微塵もない。ポール・W・S・アンダーソン監督に爽やかさを求める方が間違いなんだけど・・・

そこそこ楽しめるけど記憶に残らない大作のわりにファーストフード的な映画。
良くも悪くもストーリーより映像表現で勝負するポール・W・S・アンダーソンらしさを感じる映画。

ラストがドラマチックで良かった。

ポンペイ(原題:Pompeii/2014年/アメリカ)


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