世界大戦争後の世界。超常的な能力を持ったニンジャの一族、“破滅の一族”の長ケイジ(クリスチャン・オリヴァー)は、ニンジャたちの指導者マスター・フミタカが開く和平会議で罠に嵌められ追われることになり…
題名から忍者と特殊な能力を持ったゾンビが戦う映画だと思った。
ところが蓋を開けてみるとミュータント的な能力を持っていたのは忍者の方だった。
忍者たちは部族ごとに異なる能力を持っていて、電磁波を操ったり、火を出したり、暗闇で目が見えたりする。
で、その忍者同士が各々の能力でバトルする、外国人が大好きな漫画「NARUTO」みたいなのが映画のメイン。
肝心のゾンビは主人公たちに向けた罠として少し出番があっただけ。
ゾンビについては説明がなかったので存在理由は分からない。
もしかしたら、突然変異に失敗した人々なのかもしれない。
忍者たちが和平会議に集められた理由というのが、彼らと敵対関係の部族がいて、その侵略に対抗するために忍者同士で争わず団結しようということ。
その和平会議で罠に嵌められた主人公が、彼を狙う他の忍者と戦うハメになる。
そこに部族間の軋轢や兄弟との確執なんかが絡んでくるが、まあ正直ストーリーはほどほどといった感じ。
その代わりアクションはキレていた。
殺陣は忍者らしく軽快な動きで、展開も単調じゃなかったのでそこそこ見応えがあった。
ただ、時折入るVFXにはチープさを感じざるを得ない。
“圧倒的なビジュアルと度肝を抜かれる特殊効果に興奮必至! 『アバター』『スパイダーマン』『ロード・オブ・ザ・リング』ハリウッド超大作のVFXを数多く手がけたリロイド・リー・バーネット監督作! ”
という宣伝文句だったのになー。おかしいなー。詐欺られた?
B級映画だしツッコミどころはたくさんあって当然なんだけど、全体的に説明不足なのが辛い。それも鑑賞していて気になる所ばかり。
なぜ主人公の部族は虐げられるのか?ペンダントの人物はどうしたのか?ゾンビの存在は?とか。
あと、敵の忍者倒しまくってたのにトロいゾンビになぜか苦戦しだした時は「は?」と思った。
忍者っぽいアクションが大好きな人、ゾンビが出る映画しか見ないって人以外にはオススメしない。
で、結局ミュータントゾンビって何?
ニンジャ vs ミュータント・ゾンビーズ(原題:Ninja Apocalypse/2014年/アメリカ)