「9 ~9番目の奇妙な人形~」レビュー

star2

人類が滅亡した世界。
一体の人形“9”が目を醒ました。世界のことはおろか自分のことさえ分からない。
自分を「仲間」と呼ぶ別の人形“2”と出会うも、突如現れた「ビースト」と呼ばれる機械に2は連れ去られてしまう。

他の人形たちと出会った9は、仲間たちと共に2を救出しに向かう。しかし、誤って「ザ・マシーン」という恐ろしい機械を復活させてしまう。

人類はなぜ滅びたのか?機械とは何なのか?次第に明らかになっていく謎。
そして、9たちは自分達が作られた意味を知る、、、
というストーリー。

ティム・バートン監督が惚れ込んだというだけあって彼が好みそうな世界観。

20世紀中頃のヨーロッパのような場所。空はどんより曇り、建物は崩れ落ち、死体はミイラ化して動物さえいない。完全に終わった世界。動くものは機械と人形だけ。

そんな暗く寂しい世界でも、小さい人形たちの視点だと物に溢れた賑やかな世界に見える。ガラクタから道具を作ったりとサバイバル能力高め

人形たちはよく動くし表情も豊か。かわいい見た目ではないが、小さい姿で一生懸命動き回る姿は愛くるしい。

そんな人形たちにとって機械は強大過ぎて逃げ隠れるので精一杯。襲われればあっさりやられてしまう。人形だからやられてもショックは少ないんだけど、それぞれ個性があるので「早く逃げて―!」と思わず感情移入してしまう。

体の布が破れるとすごい痛そうにする。ってそれ、痛覚あったんだ?!

少しづつ世界の秘密が解明されていく展開も面白い。
どっぷり科学的なストーリーかと思いきや、終盤はオカルト展開でラストには唖然としてしまった。感動はしたけどね。

人工知能と機械という何かと今旬のネタ。
80分足らずと短い上映時間なので気軽に楽しめる。
シンプルなアイデアで、良い悪いの評価は人それぞれとしてもオリジナル作品としては過不足のない完成した映画。

9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~(原題:9/2009年/アメリカ)


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