この映画が長編映画初監督となったティム・ミラー監督による、マーベル・コミックヒーローの実写映画。
ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、悪党を懲らしめて得た謝礼で生活をしている。娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と交際を深め、プロポーズに成功するが、自身が末期ガンだと診断される。
ガンを治療するため人体実験の被験者となったウェイドは、そこで不死身の肉体と超人的な治癒力を得るが、代わりに醜い姿になってしまう。
元の姿に戻るため、ウェイドは覆面を被って「デッドプール」となり、自分を騙したフランシス(エド・スクライン)を追い詰めていく、、、
デッドプール本人が言うように、確かに恋愛映画。でもそれほど凝ったラブストーリーかというと疑問。やはり、恋愛要素のあるアクション映画として楽しむのが正解!
冒頭のアクションシーンのカッコ良さはこの映画最大の見せ場。ただ、デッドプールの不死身という特徴を活かすため、ちょっとグロい。
銃や剣などの武器しかないデッドプールだけでは、ド派手とまではいかないので、そこはX-MENからの助っ人が十分過ぎるほど派手にやってくれる。
X-MENはあまり詳しくないから、映画の登場人物もよく知らないんだけど、ロシア訛りで喋る鋼鉄のでかい体で性格は生真面目というコロッサスのキャラクターが濃過ぎだった(笑)
映画はウェイドがデッドプールになった経緯と、その後の復讐を描いている。
デッドプールは生粋のコメディキャラで、常にふざけてて真面目になる場面はほとんどなかったと思う。
観客に話しかけるスタイルはコミックの時からお馴染みらしい。
明るいキャラだけど、デッドプールになった経緯はなかなか不幸で、、、と思ったんだけど、でもこれ、デッドプールになってそんなに不幸か?
確かにフランシスには騙されて酷い目にあったけど、結果的にガンで死なずにすんだし、容姿が醜くなったから彼女に会えないとか、死んでたらそんな悩みすら持てなかったじゃん。
ガンで孤独に死ぬより全然ラッキーだったと思うけどな―。まあ、結果的にだけど!
こんな面白いキャラクターなら他のマーベル・コミック作品にもどんどん登場させて欲しい。
とりあえず主演のライアン・レイノルズは続編の出演と、その他数本の作品への出演は決まっているらしいので、また一つ楽しみが増えた!
デッドプールがエンドロールのおまけでサミュエル・ジャクソンについて触れている。
『アベンジャーズ』のニック・フューリーのことらしい。
今更ながら気になったので、同じマーベル・コミックなのに『アベンジャーズ』と『X-MEN』のキャラクターが共演しないことが不思議になったので調べてみた。
原作の方では共演している作品もそれなりに存在しているみたいだけど、映画の方は配給会社の違いが障害らしい。大人の都合というやつだ。
ということはデッドプールはX-MENとしか共演できないということか?なんか残念。
アベンジャーズとのからみも見てみたかったのに。もったいないなー。
デッドプール(原題:Deadpool/2016年/アメリカ)