「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」&「マン・オブ・スティール」レビュー

幼い頃から超人的な力を持つクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)は、亡き父の意思に従い自分の出生の秘密を探す旅に出る。
異星人の宇宙船を発見したクラークは、そこで真実を知ることとなる。クラークの存在を知った惑星クリプトンのゾッド将軍(マイケル・シャノン)は地球への侵略を開始する・・・
『マン・オブ・スティール』

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)の超人的な力はいつしか人類の脅威と見なされてしまった。そんな中、スーパーマンの存在を危惧するバットマン(ベン・アフレック)が立ち上がる・・・
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』

スーパーマンは『マン・オブ・スティール』公開の2013年で誕生75周年(!)の歴史を持つスーパーヒーローの原点で頂点

自分は世代的に馴染みが全くなく、マントを着た全身タイツのマッチョが白い歯を見せて仁王立ちという、正直ダサいイメージしかない(笑)

馴染みがないとどうも敬遠しがちで、このシリーズも正直見なくていいかなと思っていた。
ただ、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』三部作が大好きなのでバットマン見たさで鑑賞してみた。

まず『マン・オブ・スティール』、スーパーマンについてほとんど知識がなかったので発見ばかりだった。スーパーマンは母星が壊滅したから地球に送られてきたのか、「赤ん坊だけで行かせるなよ!」とツッコミたいけどまあ昔の作品だからね。
「スーパーマンって皆が勝手に呼び始めたんですよ」とか「胸のマークは頭文字のSじゃないですよ」とか設定を盛ってダサさを必死に隠そうとしてるのが面白い。

映画としては、派手なアクション、恋愛、苦悩、歴史と盛り沢山だけど全体的にストーリーが暗すぎる。ザック・スナイダー監督でクリストファー・ノーラン製作なら当然なのかもしれないけど、大人向けだからって必ずしもシリアス路線にする必要はないと思うんだけど、これじゃ『ダークナイト』と変わらないじゃないか。

で、最大の見せ場であるスーパーマン対ゾッド将軍率いるクリプトン星人のアクションシーン。豪快に建物が破壊されて一見派手に見えるんだけど、実は単調な取っ組み合いで数分で飽きた。クリプトン星人も一撃のクリプトンの銃は宇宙船に忘れてきたのか?

と、不満点も多いけどこんな派手なヒーロー映画大好き!

続けて『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』を鑑賞。

の構図かと思いきや、スーパーマンも闇属性(?)なので、さらに闇(レックス・ルーサーJr.)がぶつかってきて闇だらけ。ワンダーウーマンが颯爽と割り込んできてももう手遅れ。

ストーリーは「強大な力が怖くて怖くて堪らない。だから管理下に置きたい」という最近のハリウッド映画らしい思想がでている。

そんな思想の一人、本作品のヴィランであるレックス・コープの社長レックス・ルーサーJr.の真意が最後までよく分からなかった。

なんとかしてスーパーマンを抹殺しようと、ゾッド将軍を改造した“ドゥームズデイ”という怪物を作り出した。でもこれ制御不能みたいな描写があって、もしスーパーマンを倒せたとしても制御不能の侵略者が残るだけで、彼が何をしたいのか全然分からなかった。
「天から悪魔がやってくる」という妄想に取り憑かれた、ただの精神病患者のようにしか見えない。

アクションシーンはやっぱりゴリゴリマッチョが派手にプロレスしているだけですぐに飽きた(笑)。さらにゴリゴリマッチョなドゥームズデイとコスプレ美女ワンダーウーマンが現れて、皆でプロレスしたり光線を撃ち合ったりという大変お子様向けな内容。

でも、そんな子供向けのプロレスも大好きなんだけどね!

『スーサイド・スクワッド』も今年公開され、『ワンダー・ウーマン』『ジャスティス・リーグ』の公開も来年に控え、さらに広がりを見せるDCコミックスの実写映画化。

アメコミヒーロー好きには最高だー!

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生(原題:Batman vs Superman:Dawn of Justice/2016年/アメリカ)
マン・オブ・スティール(原題:Man of Steel/2013年/アメリカ)


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