例の場面の直視は無理でした。「127時間」レビュー

star4
『トレインスポッティング2』の公開を来年に控えた、ダニー・ボイル監督の映画。

登山家のアーロン・ラルストンが、2003年に実際に遭遇した事故を綴った自伝を原作とした映画。

アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は、アメリカ・ユタ州ブルージョン・キャニオンでロッククライミング中に事故に遭い、右腕を岩に挟まれてしまう。
その場から身動きできず、助けも来ないまま時間は刻一刻とアーロンの命を削っていく。
事故発生から6日後、アーロンはある「決断」をする、、、

映画『デッドプール』でもネタにされていたこの映画。

原作の内容をある程度知っていたので、映画開始から20分ほどで事故が起きた時は、「えっ?大丈夫?残り70分あるけど持つの?」と心配になった。

しかしそこはユーモアがあってスタイリッシュな映像が得意のオシャレ(?)監督ダニー・ボイル!
アーロンの孤独や欲求を、彼の幻想・夢という形でファンタジックな映像にしてしまった。さすがさすが!

しかし、それもしばらく続くと正直飽きてきた
アーロンの心情を表現するのに必要な演出と理解しつつ、こっちは先の展開が気になるのにスタイリッシュな夢が展開を遮るので、いい加減邪魔に思えてくる(失礼)

その代わり、待った甲斐もあり、「あのシーン」の迫力は凄まじいの一言。
本当に凄惨すぎて直視できなかった

目を逸らしても、音と声で激痛が伝わってくるので、自分の低いグロ耐性では気分が悪くなった。
ジェームズ・フランコの迫真の演技とダニー・ボイル監督の演出は、それはそれは見事で、「もう二度と見ないから!」

油断ならない自然の恐ろしさが伝わってくる一方で、自然の偉大さ・素晴らしさをちゃんと教えてくれる良い映画。

YouTubeでアーロンが記録した実際の映像が見られるので、興味のある方は是非。

127時間(原題:127 Hours/2011年/アメリカ・イギリス)


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